愛娘たちのめでたいお祝いが終わった翌日です。
私は近所のハンバーガー屋さんのテラス席で知り合ったトイプーちゃんの飼い主さんに素敵な情報教えていただき。
今日の二人はこの時間。朝から有栖川でトリミング中。
その待機の時間を使ってその情報なる、びっくりさいとの方まで足を運んでみました。
広大な広場。これからは時々ここで遊ばせてあげられるかな・・・。そんな気にさせられましたっけ。
情報くださったご夫婦さんには感謝申し上げます。
東雲のカー&バイクショップに足を運んで時間を潰します。
で、そこの書籍コーナーでこんな物を見つけました。
2012年に発売されたみたいなこの書籍。
無意識でレジへ持って行って購入することに。
この本を開いてなにが起こるのか。なんて考えもなくの購入。
遠く、封印していた過去を覗いてみることって。恐怖みたいなものもあるもんなんだな・・・と。
この本は主人公の当時の直近の過去から綴られてました。
で、本編スタートなる16ページを開き。
とても懐かしい、画像自体の解像度にも感激しながら流し見してみると・・・。
右下のキャプションに・・・。
(下画像の4行の文)
こんなことが・・・・・。記されていました。
この「職人」とは・・・・。私のことです。
思わず、グッとこみ上げてくるものがありまして。
すべてを封印しての17年間。
今日のこの日に・・・・。
なにか報われたような気がして・・・・。
ありがたさと感謝を再燃させられた。不思議な現象との出会いの日曜日になりました。
この書籍の主人公は日本が誇る歴史的なアスリートです。
私は縁あって、この頃数年間にもおよび。彼と交友を深めさせてもらってた時代があり。
余談ですが。我が家の母犬が産んだ長男には上の画像の一番右の方の名前をつけたわけです。世代交代の一大スターになっていったのですから。(当時はこんなに若かったんですねw)
私はバツイチで実は子供が二人います。
どちらも男の子。
次男は’93年に産まれました。日本は8月の猛暑の日。イタリアでの彼のレースはあいにく一緒になることが出来ず、テレビで生中継を見る中。序盤に転倒。それを見ていた私の妻がいきなり産気づく。
そんなこんなで早産未熟児~チビだったゆえんも有り。彼の名前を次男にいただいたりと。
そして’97年。彼はイタリアのメーカーへと移籍。
彼の熱望に情けない応えで。彼のスーツを手がけました。
笑い話と言えば。プレス発表の3日前にもかかわらずそれは出来上がっていなかった。イタリアからのデザイン指示書がどう見てもデタラメ。国際電話で確認しようとしても、スタッフ全員がバカンスで誰もいない。まさにイタリア(笑)
袖下はオレンジだと思うのだが・・・。指示書はシルバー。
今年はそういう仕様なのか?と指示書を元に作りあげて、ハンドキャリーでマスコミの方に持ち込んでもらうことに。
後日、そのプレスデーの画像を見てびっくり。(下の画像)
やはりオレンジが正解でした。
この年。日本での私は苦境への入り口に立っていました。人生最大の逆境の年だったのかもしれません。
したがって私が彼に提案したことは。ブランド表示を入れない。ノーブランドとして1年間行くべきだと。
超一流の大スターが私ごときのブランドなど・・・。そんな恐れ多いことはないわけで。
それが記されたこの書籍の文にビックリしたわけです。
’91年に彼を見て感激し。’92年から一緒に仕事する事になり。’93年は海外に。
’94年の一転した仏カラーの時も。実はこれもデザインは私が手がけたもの。
私は一般的にはきついと揶揄されがちな彼の性格にすごく好感を持っていました。
身内だろうが側近だろうが、クール(冷静で冷ややかで冷たいぐらい強烈)な個性に。
私自身は20年間。この世界に関係し、まもなく自身は終焉の時を迎えるのだな・・・と感じていました。
とにかく彼に対してに限らず出来る限りのことはしようと。
いろんな若い可能性がいたけれど。彼だけは誠実でしたし。思いやりがある人間性の持ち主でした。
しかし、この年。彼と私のジンクスは実ることはなかった。
そして、逆境の臨界点を超えて完全に深みに陥ったいた翌年の私。
彼は真逆で躍進を遂げかけたのですが。
すべては最後のヒート。最後の周。最後のコーナーで崩れ去ります。
これを海外からの生の映像で見ていた私。人生にはウルトラCの大逆転があるのでは・・・?と思っていたけれど。
それが実現したら。再度私も勇気が沸くかもしれない・・・と。
結果は。現実にうちひしがれた夜でした。
以降、私はこの世界には関与しない道を歩もうと。
今でも。我が家の片隅には彼の象徴であったヘルメットが飾ってあります。
彼から直接いただいた本物です。
でも。あえて一番上には飾らない。
直近の物を上にするようにしています。
こうすることで全部忘れることが出来ていました。
そして、今は今の未来に向かってます。
この書籍を流し見して。
彼は今、モナコに住んでいると。
二人の娘さんにも恵まれて幸せに暮らしているそうな。
私とは未だに天と地の違いがある暮らしのグレードの差ですが。
私は私で。二人の愛娘と幸せに暮らしを営んでいます。
なにより、あの頃から人嫌いになってしまった私にとっては。かけがいのない二人と。
そして、一つずつ。他人になんと言われようが。自己実現をしていきます。
今日。偶然手にしたこの書籍の表紙は私の作品。そして誌内での4行の文。
実は、とうの昔に自身の魂は終わっていて抜け殻だけが生きているとも思っていたところもあったのですが。
今日はなんとなく。
これまで生きてきたことが決して。すべて否定ではなかったんだなと。不思議でありがたい日になりました。
貴方はモナコ。私は東京は花の銀座。それぞれ生きてまいりましょう。(感謝)
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